事例紹介
Case Studies
JA農業電子情報端末
JA[2007]
地域に密着した農協の営農・経済活動を支える農業電子情報システム
JA梨北 明野支店
地域に密着した農業協同組合運動の活動拠点であるJAの支店。
この支店の営農相談を中心とした“窓口相談機能強化”に向けタッチパネル対応の「JA版農業電子図書館」の導入が全国的に広まっており、ここでもタッチパネル・システムズの製品が使われています。
このシステムを手がけている(社)農山漁村文化協会 藤井様にお話を伺いました。
- 用途
- 農業電子情報端末
- 使用する人
- JA組合員
- 設置場所
- 全国JA支店
導入製品
システム開発背景
知りたいときに知りたいことを自分で調べられるシステムを
JAには農産物の病気や害虫のことなどに関する相談がたくさん寄せられますが、支店窓口での対応を充実させたいという考えがありました。 パート職員や嘱託職員しか窓口にいない専門指導員不在時であっても組合員の方が自分で必要なことを調べられるようにしたかったのです。
若手営農指導員を育てる手助けを
営農指導には長年の技術と勘がモノを言いますが、あと数年でベテラン指導員が大量に定年を迎えます。 ベテランの経験を若手に引き継ぐため、技術の課題や指導の経験を深め、必要な知識を身につける一助となるようなシステムを作りたいと考えました。 このシステムには全国的な農業基礎情報に加えて、地域独自の資料が格納されており自由に閲覧ができるため、このシステムを使って多様な相談に応じることでこれらが可能となります。
ハードウェア採用の決め手
高齢者にもやさしく、簡単な操作で誰でも使えるタッチパネル
JAの窓口にくる相談員は高齢者が多く、それゆえ不慣れなキーボード・マウス操作不要なタッチパネル方式を導入する必要がありました。
大きな画面で見やすい17型超音波表面弾性波方式タッチパネル
このシステムには農作物や害虫の情報として多くの写真画像も含まれており、これらを高齢者の方に見やすいように画面を作りこむ必要がありました。 それゆえ画面は大きく、そして画像がクリアであることが重要であると考え、画面サイズは17型を、タッチパネルは画像がクリアな超音波表面弾性波方式を選びました。
導入後の反響
窓口相談のサービスアップにつながりました
誰でも使えるタッチパネルを使い、多くの情報の中から自分の知りたいことを容易に検索できるシステムを導入したことで、組合員の方が知りたいことを指導員の在・不在にかかわらず自分で気軽に調べられるようになり、窓口相談のサービスアップにつながりました。
写真利用で相談時の状況説明が容易に
今まで口頭で病気や害虫の状況説明するのが大変だったのですが、このシステムでは写真画像が用いられているので、これらを利用することで状況説明の困難さがなくなり、また「組合員の方が困っている虫はたぶんこれではないか?」と指導員が判断する際も写真利用ですみやかに相談が進むようになりました。 支店窓口での相談対応が農協の経済事業を支えています。 窓口相談のサービスアップで支店の売り上げ向上にもつながるものと考えています。