事例紹介
Case Studies
納骨堂システムメディア端末
東京御廟 宗教法人 無量寿山光明寺[2009]
タッチモニター画面には故人の写真と墓誌。
タッチモニター端末が故人を偲ぶお手伝いをしています。
墓地不足が深刻化する都心に誕生した納骨堂。
鉄骨5階建てのビル型寺院に自動移送式納骨システムを取り入れ、東京荒川区という都心にありながら、約3500もの遺骨箱を収納できる室内墓所です。
一般の墓地と比べ、まだまだ馴染みがなく「味気ない」イメージも強い納骨堂。
しかしながら東京御廟では、そんなイメージを払拭し、故人と対面する参拝者にやすらぎを与える工夫が数多く施されています。
そんな中、弊社のタッチモニター製品も単なる「制御端末」ではなく「メディア端末」として位置づけされ、故人を偲ぶサービスの提供に一役かっています。
東京御廟の住職 大洞様にお話を伺いました。
- 用途
- 納骨堂システム メディア端末 キオスク筐体内に内蔵されたICカードリーダーが遺骨箱の移送を制御し、タッチモニター画面には、故人の写真、墓誌等が映し出されます。 内蔵のスピーカーからは川のせせらぎと鳥の声、参拝者の心を和ませてくれます。
- 使用する人
- 参拝者
- 設置場所
- 東京御廟各参拝所
導入製品
導入背景
故人を偲ぶための「メディア端末」として
タッチモニター端末のよさはキーボード操作やマウス操作のわずらわしさがなく、参拝者が自由に操作できるところにあります。 自動移送式の納骨システム自体の制御は端末に内蔵されているICカードリーダーを経由して行われています。 タッチモニター画面には故人の写真、墓誌が映し出され、内蔵のスピーカーからは川のせせらぎと鳥の声が流れます。 希望によっては、遺影や故人の生前の声、思い出の品などを編集した映像を流すこともできます。 イベント情報の掲示や参拝者へのアンケート、故人へのメッセージ入力等、この端末を使ってできることは無限に広がっています。 そういった意味から、我々はこの端末を単なる「制御端末」ではなく「メディア端末」として位置づけし、故人を偲ぶ助けとなるサービスをさらに追及していきたいと考えています。
墓所の雰囲気にあった落ち着いたデザイン、美しい画像 ・・・時には間違えて端末に手を合わせる参拝者がいるほど
数あるタッチパネルメーカーの中から、タッチパネル・システムズ製品を選んだのは、まずは外観のデザインが墓所の雰囲気に合っていたことが挙げられます。 また使われているタッチパネルは超音波表面弾性波方式であり、ガラス素材のみでできているというその特性から、他の方式と比べて液晶画面の視認性を損なうことがなく画像が美しいのが特長です。 そのため、故人の写真や墓誌を映し出すという目的に適していると考えました。 故人を偲ぶための端末として、適切なデザイン、仕様を兼ね備えており、時々間違えて端末に向かって手を合わせている参拝者がいるほどです。
納骨堂スタイルの今後
墓地不足の深刻化する昨今ですが、こういった納骨堂スタイルの墓所は日本でもまだ10あるかないかのケースであり、光明寺としても初ケースです。 とはいえ、墓地不足の解消だけではなく、低価格での墓所の提供、屋内で季節問わずに快適に参拝できる等、これまでの一般的な墓地にあった問題点を多く解決した成功事例です。 今後も確実に増えていくものと考えています。