事例紹介
Case Studies
多目的情報端末
昭和精機株式会社[2020]
タッチスルーでガラス越しにタッチパネルの操作ができるキオスク端末
記帳台型の「k-os9」は、端末内に組み込まれたタッチパネルの画面を操作して各種証明書の発行申請ができるとともに、記帳台として書類の記入時にも利用することができるハイブリッド型の情報端末です。
タッチパネルは、記帳台の天板にあたる筐体に段差が全く無いフルフラットな状態で組み込まれ、筐体ごとタッチパネルの画面が強化ガラスでカバーされています。利用者がカバーガラス越しにタッチパネルを操作するデザインになっており、直接タッチパネルの画面をタッチする従来のキオスク端末とは異なるユニークな製品になっています。
一般的に、タッチパネルは厚みのあるカバーガラス越しのタッチには反応しませんが、タッチパネル・システムズの産業用組込みタッチモニター(投影型静電容量方式モデル)は、6㎜厚のガラス越しのタッチが可能な「タッチスルー」に対応していることから、「k-os9」【記帳台型】のタッチパネルとして採用されました。
導入製品
(投影型静電容量方式モデル)
タッチパネル・システムズの産業用組込みタッチモニターとインタラクティブ・デジタルサイネージの投影型静電容量方式タッチパネルを搭載したモデルは、6㎜厚のガラス越しや軍手・手袋越しでもタッチ操作が可能なタッチスルー対応になっています。
導入背景
「k-os9」の開発の背景やタッチパネル・システムズ製品の採用理由について、昭和精機株式会社 第1営業開発部部長 宮里英夫様と、同 営業1Gリーダー 加藤豊様にお話しを伺いました。
昭和精機では、これまで証明書自動交付機の開発・販売を通じて、自治体のIT利用による証明事務の電子化に協力してきました。新しい付加価値を提供する多目的情報端末「k-os9」を提案することで、自治体の窓口業務の負担軽減と窓口の混雑緩和による利用者の利便性向上につながり、さらに各種申請手続き以外にも施設予約や情報発信など幅広い用途にも利用が広がることを期待しています。
「k-os9」【記帳台型】の最大の特長は、キオスク端末としてだけでなく記帳台としても運用できる点にあります。利用者がマイナンバーカードを持っている場合は、カードによる認証後、そのまま端末を使って各種証明書発行申請の手続きを進めることができます。カードを持っていない場合は、書類記入時などにタッチパネルに触れても反応しない状態で記帳台として利用することができます。
昭和精機では、証明書自動交付機で15年間以上に渡ってタッチパネル・システムズ製品を採用してきました。今回の「k-os9」【記帳台型】での導入決定の理由としては、これまでのタッチパネル・システムズの実績を評価したことに加え、ガラス越しにタッチ可能(=タッチスルー)であるというシステム要件を満たす製品をラインナップしていた点、さらに製品検討中のタッチスルーに関する技術的な情報の提示や質問への対応に満足した点が挙げられます。また、ガラス越しのタッチのタイミングや反応を最適な状態にするために設定を調整していく過程においても、タッチパネル・システムズから的確なサポートを得ることができました。
今後の展開
「k-os9」は、各種申請手続き以外にも施設予約や情報発信など幅広い用途に利用可能です。また、アプリケーションによっては、自治体向けに限らず金融機関や商業施設など他の分野でも活用できる可能性があり、今後の導入促進に期待しています。
「k-os9」のラインナップには、記帳台型の他に卓上型と自立型があり、卓上型・自立型でもタッチパネル・システムズの超音波表面弾性波方式タッチパネルが採用されています。
■「k-os9」に関するお問い合わせ先昭和精機株式会社〒487-0013
愛知県春日井市高蔵寺町2-1870
第1営業開発部 営業1G
TEL:0568-52-1037
MAIL:cv@sskk.co.jp